豊かな緑と湧き水に恵まれ、武蔵野の風景を色濃く残す一角に立つ深大寺。関東屈指の古刹として知られ、その起源は奈良時代、満功上人によって創建されたといわれており、2017年(平成29年)に国宝に指定された白鳳仏(釈迦如来像)、国の重要文化財である梵鐘などの貴重な寺宝が安置されています。
この地の豊富な湧水は、人々の心に水神信仰をもたらし、深大寺の名は水神の深沙大王に由来します。門前には、参拝者が憩う茶屋や名物・深大寺そば店が軒を連ねています。
深大寺は正式名称を天台宗別格本山浮岳山昌楽院深大寺といいます。
浮岳とは遥かに遠くを望み山が浮かんでいる様に見えるところから呼ばれ、遠来の際に目印にしたと思われています。
別格本山とは、天台宗本山比叡山延暦寺の下に、七つの門跡寺院(皇族が門跡となった上野の東叡山寛永寺、日光東照宮の輪王子等)に次ぐ寺格を持つ天台宗寺院をいいます。
深大寺という名は、水神の深沙大王に由来しており、奈良時代、733年(天平5年)に満功上人が開山したといわれています。
深大寺に伝わる「縁起絵巻」によると、満功上人の父福満とある豪族の美しい娘が恋に落ちましたが、娘の両親の反対にあい二人は仲をさかれ、娘は湖の小島に隔離されてしまいました。
そこで、福満は深沙大王に祈願したところ霊亀が現れ、彼を島へ連れて行きました。
このことを知って娘の両親も二人の仲を許し、そして生まれたのが満功上人です。
上人は父の深沙大王を祀ってほしいという願いによって出家し法相宗を学び、733年に寺を建てました。
それが、深大寺であると縁起は伝えています。
そんな「深大寺縁起」のロマンチックな恋物語により、深大寺は縁結びの寺としても有名になっています。
(参考:谷玄昭「住職がつづるとっておき深大寺物語」)
開かれてのち100年・武蔵国司蔵宗の乱がおこり、その降伏を祈念する為、朝廷の命をうけ、天台宗の高僧恵亮和尚が深大寺にその道場をさだめました。
乱がおさまったのち、朝廷は恵亮和尚の功をたたえ、深大寺を与えました。この時、深大寺は天台宗に改宗しました。
(出典:宗教法人深大寺「深大寺」より)
銅像釈迦如来倚像(国宝)・梵鐘(国指定)・木造慈恵大師坐像(都指定)・山門(市指定)・深沙大王堂内宮殿(市指定)・河鍋暁斎の天井画[竜図](市指定)・絹本着色釈迦三尊十六善神図(市指定)・木造毘沙門天立像(市指定)・木造阿弥陀如来坐像(市指定)・釈迦如来倚像厨子及び関連仏具一式(市指定)・紺紙金字法華経開結共(市指定)・深大寺中横合狼藉禁止の朱印状(市指定)・武陽多麻郡浮岳山昌楽院深大寺縁起(市指定)・元三大師参詣の道標(市指定)・文明十六年銘胎蔵界大日板碑(市指定)
調布市深大寺元町5-15-1
〇京王線調布駅北口
11番のりば
[調34] 行先「深大寺」(乗車時間約15分) 終点「深大寺」下車 徒歩1分
[吉14] 行先「吉祥寺駅」(乗車時間約10分)「深大寺小学校前」下車 徒歩5分
[鷹66] 行先「三鷹駅」(乗車時間約10分)「深大寺小学校前」下車 徒歩5分
[調35] 行先「杏林大学病院」(乗車時間約10分)「深大寺小学校前」下車 徒歩5分
12番のりば
[吉05] 行先「吉祥寺駅」(乗車時間約10分)「深大寺入口」下車 徒歩8分
[吉06] 行先「吉祥寺駅」(乗車時間約10分)「深大寺入口」下車 徒歩8分
[鷹56] 行先「三鷹駅」(乗車時間約10分) 「深大寺入口」下車 徒歩8分
[調31] 行先「調布駅北口(調布循環)」(乗車時間約10分)「深大寺入口」下車 徒歩8分
[調32] 行先「武蔵境営業所」(乗車時間約10分)「深大寺入口」下車 徒歩8分
〇京王線つつじヶ丘駅北口
[丘21] 行先「深大寺」(乗車時間約15分) 終点「深大寺」下車 徒歩1分
042-486-5511(対応可能時間 午前9時00分~午後5時00分)